フリー株式会社(以下「freee」)は、2024年5月14日に開催した国内最大級のバックオフィスの祭典「freee TOGO world 2024」にて、スモールビジネス経営における3つの分断を解決するための「統合flow」を発表しました。
「統合flow」とは、freeeの製品を開発していく基盤であり、創業時から継続してきた設計思想を組み合わせたフレームワークの総称です。freeeが提供するプロダクトの共通の基盤として「統合flow」のもとに開発を進め、高いレベルの統合体験をスピード感をもってより多くの領域に提供できることを可能にしていきます。
■創業時からfreeeが重要視してきた「統合」
freeeはこれまで会計・人事労務・販売管理など、スモールビジネスの経営に必要なプロダクトを開発し、急速に領域を拡大してきました。2012年の創業から今まで、プロダクトを開発する時に最も重要視していることは「統合」です。どのデータと統合しているか、プロダクト間でどのように統合がされるか…等、常に「統合」という顧客体験を意識しながら開発・設計をしてきました。
■スモールビジ ネスの経営を悩ませる”3つの分断”
スモールビジネスの経営課題に向き合い続けていく中で、大きな3つの分断として課題を捉えました。
①業務の分断
異なるバックオフィスツールを複数導入することで、入力・転記・インポート・エクスポートなどの必要性が生じます。分断による作業量の増加に加え、入力漏れ・転記ミス等が起こります。
また、複数のクラウドサービスのアカウントの管理などが煩雑になるという課題もあります。
②コミュニケーションの分断
日々バックオフィスツールに触れる管理部門とは異なり、使い慣れない従業員にとってバックオフィスツールはストレスとなり、管理部門への問い合わせ増加へ繋がります。また、年末調整の提出や毎月の支払依頼など、管理部門から従業員に対する作業依頼が忘れられてしまい、催促や確認の連絡で業務がひっ迫してしまうことも多くあります。
③データの分断
バックオフィスツールの中には、従業員情報や取引先情報などさまざまなデータが入っています。バックオフィスツールを複数導入している場合、それぞれデータ更新が必要になるため煩雑になり、どのツールに最新の情報が入っているのかわからなくなることもあります。また、数字の変化に気づいた際に原因を調べるために遡りたくても、データが分断されていることで調査に時間がかかり時間的コストがかかってしまう原因になっています。