イベント2024-02-22

【freeeイベントレポート】「まだ見ぬ明日と出会う旅 福島移住体験ツアー by freee」

フリー株式会社(本社:東京都品川区、CEO:佐々木大輔、以下「freee」)は、(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構が運営するふくしま12市町村※移住支援センター(以下「移住支援センター」)、および一般社団法人双葉郡地域観光研究協会(以下「F-ATRAs」)協力のもと、2月8日(木)~9日(金)にフリーランス事業者向けの移住体験ツアー「まだ見ぬ明日と出会う旅 福島移住体験ツアー by freee」を開催しました。

※ふくしま12市町村とは、福島第一原子力発電所の事故により、避難指示等の対象となった南相馬市、田村市、川俣町、浪江町、富岡町、楢葉町、広野町、飯舘村、葛尾村、川内村、双葉町、大熊町を指します。

まだ見ぬ明日と出会う旅

<イベントハイライト>
・福島在住のユーザーさん(kashiwaya古谷氏)のお弁当を食べながら、地方挑戦を楽しむフリーランサーの活動とその想いをテーマにクロストーク
・双葉タウンストーリーツアー
・福島在住フリーランサーなどスモールビジネスオーナーたちによる「地方で働き暮らすことの魅力」について講演

■福島で活動するフリーランサーと一般社団法人双葉郡地域観光研究協会(以下「F-ATRAs」)の代表を務める山根辰洋さんらによるクロストーク
福島県双葉郡にある「富岡駅」からバスに乗った参加者がまず向かった先は大熊町にあるOIC(大熊インキュベーションセンター)。OICは、以前「大野小学校」として子どもたちが通っていた場所をリノベーションした施設で、現在はコワーキングスペースや企業のシェアオフィスとなっています。参加者の皆さんは、町の基幹産業創出の場になっているOICの施設を見学した後、福島で様々なことに挑戦する個人事業主の方々と、日々のバックオフィス事情や地方で働き暮らすことの魅力等についてクロストークを行いました。

クロストークの様子

クロストークの様子
参加者はほとんどが関東から。福島に親戚がいる人から全く縁のない人まで、参加背景はさまざま。

・自身も東京から福島への移住を体験した山根辰洋さん

今回のツアーにもご協力いただいたF-ATRAs代表の山根辰洋さん(写真)は、震災後間もない2013年に「支援者」として福島に移住。3年間の期限付き「復興支援員」となった後、前職で培った映像制作スキル等を生かしてばらばらになった双葉町民をつなぐ情報発信業務を推進しました。そして自身も双葉町民となってからは、スモールビジネスオーナーとしてインバウンド観光という領域で福島と県外、ひいては海外の人々を繋ぐべく、新たなビジネスに挑戦しています。

・freeeユーザーでもある「kashiwaya」さんのお弁当
お昼には、freeeユーザーであり、移住者でもある古谷かおりさんが運営する「kashiwaya」のお弁当を皆で楽しみました。彩り豊かなお弁当に、思わず笑みがこぼれます。
古谷さんは、移住後、お店の経営がなかなかうまく行かなかった時に、「地方ならではの人と人のつながりの強さや、町の人たちの優しさに助けられた」と話してくれました。

お弁当の写真

古谷かおりさんと「kashiwaya」のお弁当

■楢葉町で「ならはCanvas」見学&「なら福」で懇親会 次に訪れたのは、サッカーナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」がある楢葉町。コワーキングスペース「ならはCanvas」を見学しました。子どもたちも勉強したり、大人はオープンスペースで会議をしていました。様々な年代の人たちが集う「みんなのリビング」は、温かみのある素敵な空間でした。参加者の皆さんからは、思わず「ここで仕事したいね」という声も。併設されたスーパーマーケットもたくさんの人で賑わっていました。

ならはCanvasの様子

お夕飯はレストラン「なら福」で、10種類以上の魚介類を堪能する贅沢な懇親会!参加者同士も少し打ち解けることができました。

懇親会の様子の画像

懇親会を楽しむ参加者の皆さん

■双葉タウンストーリーツアー
2日目は、F-ATRAs山根さんによる双葉町のタウンストーリーツアーからスタート。震災から10年以上誰も住むことのできなかったこの町にも、山根さん一家を始めとする居住者が帰ってきています。山根さんは、自らが住む双葉町を巡りながら、穏やかな口調で双葉町で震災前の街の営みの様子を語ります。

双葉町散策の様子

タウンストーリーツアーの様子

震災当時からそのままになっている図書館や民家、停電の中で津波の救助に向かうため無理やりにこじ開けた消防団の電動シャッター等を見ていると、まるで過去にタイムスリップしたような不思議な感覚になりますが、歩みを進めていくと、開業予定の郵便局や修繕された神社等、この町で新しい未来が築かれようとしていることを確かに感じることができました。

■福島在住のスモールビジネスオーナーたちが語る「地方で働き暮らすことの魅力」

スモールビジネスオーナーたちと移住や福島暮らしについて話す参加者

スモールビジネスオーナーたちと移住や福島暮らしについて話す参加者

タウンストーリーツアーの後は、双葉町産業交流センター「フタバポイント」で福島在住のスモールビジネスオーナーたち4名に「地方で働き暮らすことの魅力」について語っていただきました。関西の地方銀行を辞めて福島でマーケターを始めた方やアイドルがきっかけで福島に移住した男性等、様々な背景を持つ登壇者。「何をやるにも多くの領域がブルーオーシャンな地方だからこそ、個人事業主やフリーランスが新たなことに挑戦し、自由に、自分らしく生きていきやすい」というお話に、参加者からも笑顔や感嘆の声が漏れていました。

■最先端MaaSを体験!「スマモビ」に乗車
双葉町を後にした参加者は、浪江町に移動。浪江町では、「道の駅なみえ」から「スマモビ」と呼ばれる乗合タクシーに乗車しました。「スマモビ」とは、日産自動車株式会社が福島県浜通り地域で実証実験を行っているオンライン配車サービス「なみえスマートモビリティ」の略称で、スマホアプリ等から乗車スポットへ呼び出すことができます。浪江町では、子どもやお年寄りを含めた町民の足として活躍しています。「まさに、新しいことを試しやすい地方ならではの最先端な取り組み」と、F-ATRAs 山根さんは言います。

スマモビの画像

「道の駅なみえ」に設置された専用モニタで「スマモビ」を呼び出す様子(左) 数分後、参加者を迎えに来た「スマモビ」車両(中央) 「スマモビ」に乗り込む参加者(右)

■震災遺構 浪江町立請戸小学校へ
スマモビで「道の駅なみえ」に帰ってきた参加者たちに、山根さんが「興味のある方は私と一緒に請戸小学校へ行きませんか」と呼びかけました。請戸小学校は、津波の被害に遭いながらも、教職員を含めた全員が奇跡的に無事避難した学校で、現在は「震災遺構」として一般の人の見学を受け付けています。

請戸小学校の画像

請戸小学校

校舎には、地震と津波の悲惨さを物語る詰め後がくっきりと残されており、東日本大震災の大きな脅威を改めて感じました。

■「実際に来てみないと分からない」、「出会った人々に刺激を受けた」…参加者の声
最後に、参加者全員でこのツアーを振り返りました。
参加者からは、「実際に来てみないと分からないことがたくさんある」、「福島の未来づくりに加わっていく人たちが熱量を持ってやっていることが感じられ、多くの刺激を受けた」、「自分が地方でやってみたいことを考えるいい機会になった」、等の声が上がりました。

■freee企画者コメント(フリー株式会社 個人事業部 松永 春緋)
移住体験ツアーの開催は、freeeとしては初めての試みでした。そんな今回のツアーには、スモールビジネスに携わる人たちが自由に自然体で経営できる環境をつくりたいという私たちの想いが込められています。特に、比較的働く場所の制限が小さい個人事業主の方たちに「地方」という新たな場所と繋がりを作っていただくことで、ご自身のビジネスの創造性を広げ、より自分らしく働き暮らせる環境をみつけていただきたいという想いで企画しました。結果、参加者の皆様の満足度も高く、都市部のスモールビジネスオーナーと地方を繋ぎ、新たな選択肢をご提案できたツアーだったと感じております。
ご協力いただきました、移住支援センター様やF-ATRAs様をはじめ、ふくしま12市町村の皆さまに感謝申し上げます。



<報道関係者からのお問い合わせ先>
フリー株式会社 広報 (PR) 岡田麻希
E-mail: pr@freee.co.jp
※その他の皆様からのお問合せは下記フォームよりお問い合わせください
https://freee.my.site.com/HelpCenter/s